物語を売り買いする

すべては妄想の産物である

2011-01-01から1年間の記事一覧

芍薬姫

「上質なシフォンのシーツは、柔らかくてとても肌触りが良くて 吐き気がします。 私はいつまでここに居ればよいのでしょうか」

あまぐもブローチ

あまぐもはいつも、青空に愛された白いくもに嫉妬していたのでした。

はちみつのネックレス

秋のある時、道端で女王蜂が倒れていました。寒い日でした。 大丈夫?と尋ねても返事はなく、死んだのかな、と思いました。 すると「花を」と、どうやら、その女王蜂が言ったようでした。 「秋だからめぼしい花はないけど」私は秋の野花を摘み、差し出しまし…